今週のアイキャッチ画像、タイトルは「イランによるイスラエル報復」です。先週は調整と乱高下が来ました。これが一時的な話なのか、年間1回や2回程度の大きな下落となるのかはまだわかりません。特に地政学リスクにおいて、これからの展開次第。
勝てる状況だけを切り取って盗塁のようにCFDを使う形なので、今週は米PPI後のロングと金曜日の下落に対するショートで利益の積み上げに成功しました。こういう時こそ不用意なエントリーは避けないといけません。そして深追いはいつ何時でも避けねばなりません。あくまで短期CFDの話ですが。
それではまず長期金利から。
長期金利は順調に上昇を続けている。それでも株価が落ちないこの状況に対し、ゴルディロックスと評する向きがないわけではないが、インフレの再燃が無視できない状況になってきていることの証左でもあり、株価が決壊するきっかけにならないかは見ておく必要がある。
また、金曜日にはイスラエルへのイランの報復攻撃が間もなく行われるという報道が出て、地政学リスクを意識した大きな株価の下落があった。結果として、水曜日のCPI上振れ、木曜日のPPI予想通り、金曜日の地政学リスクで株価は乱高下。とはいえ、金曜日の金利は少し下落で推移し、パニックというほどでもないように見える。
この時期の報復はもともとラマダン明けの頃合いに行われると言われていたことと一致するものではある。Xでも発言したが、報復の程度(規模や具体の事前通告の有無、)によって、これが報復合戦や戦争に発展するかが分かれるだろう。特に人的損失の有無が要素としては大きい。今のネタニヤフ政権は自らの保身延命のために戦争を求めている風ですらあり、権威主義の欠陥性を見せつけている。全面戦争はその後も原油高も含め、株式市場も織り込み切ってはおらず、場合によっては「大砲の音が鳴れば買い」というロスチャイルドの格言の例外(開戦を織り込んでいない)になる可能性がある。長期で見ると買いのチャンスはあるのではないかと見ている。
次に経済指標カレンダーでのスケジュール確認だが、来週は月曜日の米小売売上と、火曜日の住宅着工件数。市場の目はインフレ再燃懸念と地政学リスクに現在向いており、また決算も発表が進む中、雑音が多い局面であるので、取引は特に慎重を要するだろう。不謹慎ながら地政学リスクで大きく下げる場面は買いで対応するかどうかを考えている。逆に長時間のショートは踏み上げの危険性が非常に高く、割に合わないのでお勧めしない。状況が見える中での短期間のショートならまだありかもしれないが。
それでは各インデックス。
SP500
50日線に差し掛かっており、セオリーではここを抜けると4910付近の100日線まで行く可能性がある。しかし地政学リスクのような突発性のものはセオリーに従わない性格があり、そのリスクの進展を見ながら判断した方がいいと考えている。
NASDAQ100 一日の値幅がだんだん大きくなっており、市場に落ち着きがないことを物語っている。週足でも陰線で50日線にあたっている。いずれにしてもまずは地政学リスク次第、その後は決算次第というところ。
NYダウ 他の指数に比べ、下落が素直で激しい。100日線にいち早く到達している。
日経平均 例の黒線を突き破っており、今は触らない方がよさそうに見える。
インドNIFTY50 比較的強い。今回の地政学リスクの影響を受けにくいからと思われる。順調な上昇トレンド。
VIX こっからドカーンと上げる目もありそう。狙いすましてVIXショートをしたくなる。
今週は以上です。
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