①米国株 NASDAQ100
投資判断:週間での下落を見込むが、6月安値を割るにあたり一旦反発するか断定しかねる。
そのため、一旦売りを利確し、安値を割るか、SP500、NASDAQ、NASDAQ100の三つの指標(特にSP500)を日足終値ベースで確認。
明確に安値を割れば再度売りポジションをとる。反発する場合、トレンドライン上限12,200付近までの上昇は可能性があり、その場合は利確した売りの含み益を持って買建タワーを解体し、下落に備える。
②日経平均株価
投資判断:為替介入により、円安に歯止めがかかるとの観測から金曜日先物の価格26,400からさらに下落の可能性は高い。但し、米株に比べると為替が大きく絡む分複雑なため、何もしない。
どこの予想を見ても、週明けから短期反発後下落か、そのまま下落かの予想となっており、いくら需給の事情があれども、下落が市場のコンセンサスならば、そのまま落ちていく可能性が経験上高いと見る。しかし危険な局面であり、積極的にポジションを持つことは控えたい。
【ここから長期上昇していく可能性について】
以上は大方の見方であるが、ここからは逆の見方を考えたい。現在、市場は総悲観と言ってもいい。
それも当然。国債の利回りは数十年の長いダウントレンドを脱し、年利4%にも達しようとしている。株式でも年間4%の配当を出すところはなかなか無い。
ましてや株価はダウントレンド。なにゆえに株なんぞ買うのかという主張は間違いなく一理ある。そうなれば早い話、暴落して当然なのだ。
しかし、その原因を考えれば、インフレが止まらないという予測があるためだ。そのためにパウエルFRB議長も今後強力な利上げを続行すると息巻いている。しかし、仮にインフレが止まったとしたら?
例えばこんな記事がある。なお、家賃は現在のインフレの主因をなす重要な要素。
「マンハッタンのアパート賃料が頭打ち、最高値の連続更新ストップ」9/22
株式投資研究の世界的権威ジェレミー・シーゲルは、「物価は下げ始めている」と言っている。
Jeremy Siegel of the Wharton School ripping apart Powell and the Fed…
— Stephen Geiger (@Stephen_Geiger) September 23, 2022
“They Know Nothing” 2.0 pic.twitter.com/6F1NDHVh55
FRBの二大使命は「物価の安定」と「最大雇用の達成」である。
今、極端なインフレがすべてを壊す恐れから、経済(結果的に雇用)を壊してでも利上げするといっている(一部私の意訳)。そうしなければ、「期待インフレ」が下がらないからだ。
まず、緩和なんぞ絶対にないと嘘でもいいから言わないといけない状況になっている。
もし、ここから予想を超え急激にインフレが終息し始めれば、今度はFRBは雇用の心配をして利上げをためらうことになる。いくらパウエルがポール・ボルカーの名前を出しても、パウエル自身が言うように、利上げ判断は随時の「統計の数字次第」なのだ。
インフレが止まるなら、或いは前月比大きくマイナスに転じれば、利上げを見直さなければならないだろう。
以上のことは50%を超えない想定の話であるが、こういった観点も頭に入れ、トレードを行っていきたい。まずは9/30 21:30の米PCEや、同日の期待インフレ率発表がその起点になるか。
コメント