【相場は不安の壁を猛ダッシュ】2023年5月第5週5/29-6/2 NASDAQ100・日経平均株価・インドNIFTY50他)CFD

週刊相場動向

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さて、今週も長期金利から見ていきましょう。

金利はさらに上げた。債務上限問題の懸念売り(債券価格が下がれば金利は上昇)に加え木曜日深夜にPCEの発表があり、事前予想より強いインフレという数字が出たことからさらに金利が上昇。4%を伺う勢いとなっている。

 一旦この辺で一息つくかと言いたいところだが、債務上限問題が今日現在いまだ決着がついていない。まだ上がるのではないかと見る。

決着がついた後も、国債の格付けを下げられるようなことがあった場合、金利は急上昇する。なお、前回そうなった2011年は株価も10%ほど下げた。このあたりのリスクが解消された時、下落トレンドへ転ずるのではないかと考える。

なお、現在は米国においてAIブーム。週足での全体の株は下げ傾向だが、エヌヴィディア他大型テック株がけん引することで指数は上昇。

こういう状態を「騰落率が低い」と言い、一部の銘柄でけん引するのは長続きしないトレンドとも言われる。しかし、指数は見ての通り先週から引き続き強い。というか、ずっと強い。

SP500

NASDAQ100

NYダウ

このように大型テック株の恩恵がないダウだけは弱い。

全般の状況を見るに、行き過ぎ感はやはり強い。金利がこれだけ上昇すれば、逆相関のNASDAQ等は下落するはずなのだが、相関関係を持って上昇する事態。債務上限問題が解決しても、さすがにどこかで大きな調整が入ると思う。

次に日経。

金曜日は30,900円程度で引けたが、その後先物がNASDAQにつられて強烈に上昇し、31,500円をつけている。値動きは既に強烈に強かったが、それ以上の強烈さを持って上昇した格好。調整らしい調整もなく、一本調子で上げ続ける。

こういう時、あばたもえくぼと言わんばかりに悪い情報まで上げ材料となるような状況が出てくれば、大きな調整の前触れと言える。

買うにも売るにも、その点風向きをしっかり見ながら、対応したい。

なおインド

3月のダブルボトムから上昇を続けている。新興国株には不利と言われる金利の上昇局面ですらこれなので、下落局面にはさらに強く上昇する期待もできる。

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今週は以上です。

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