それでは今週も、必ず押さえるべき、米長期金利から行きましょう。
その前に。
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さて、米長期金利。
先週末には、木金と二つ陰線が並び下に向いていくのかという状況であったが、今週の雇用関係の各日の統計が経済の好調を示す内容で、利下げが遠のく内容であったこと、米国議会の混乱(大統領継承順位第3位の下院議長が解任されるなど)も手伝ってか、悪材料に非常に強い反応を見せた。
金曜日には、更に雇用統計のうち雇用者数が強い数値を示し、指標発表後から金利は上昇。株も勢い良く下落したが、ザラ場の中で反転上昇し、終値としては株価は大きく上昇して終えた。なお、やや戻したものの金利は金曜日も上昇。
チャートを見ての通り、トレンドライン上限を突破し、戻りを試したのちに上昇と、レジサポ転換を示唆している。正直まさかと思うが、5%超えてくるシナリオも頭に入れておかねばならない。しかし、少なくとも経済が強いこともあり、【金利上昇を原因とした】、という意味では後世に~ショックと言われるような暴落はないと考えている。
土曜日にはパレスチナ系武装勢力ハマスがイスラエルへ侵攻するといった誰もが予測していなかった出来事が起こり、その影響で週明け先物は金利は下落(安全資産たる米国債は買われる)。株価は下げで反応しそうである。ナゴルノ・カラバフの紛争に比べ、世界的な影響が大きい戦争なのは間違いない。
なお、ポジションはTwitterでツイートしているが、現在NASDAQ100を少し14880付近でロング、NVIDIAを建値419ドルで持っている。
【イスラエル・ハマスの戦闘に対する対応】
結論から言うと、月曜日NASDAQ100のポジションを、赤字にならないならば利確して落とし、いずれにしても、ザラ場で大きく下げるようならば、下げたところで買う。赤字でもNASDAQ100の今のポジションを切るかどうかは極めて悩ましい。
ロスチャイルドは「大砲の音が鳴れば買え」と言ったという。不謹慎ではあるけれども。実際過去の歴史を見ると、開戦日を底にして株価は上昇することが多い。
ただ今回、全力買いはお勧めしない。まずは3割程度の力で買うべきか。そこから買い下がる判断はありだと思う。理由はなんとなく、嫌な予感がするからである。
嫌な予感の理由は2つ。
1つ目は実際の戦況にある。ハマス側はパラグライダー強襲やドローン空爆等の新しい戦法を用い、ロケット弾による攻撃も過去の攻撃に比べ弾数が非常に多い。また、地上部隊もガザ地区を越境して大規模に侵攻しており、それがイスラエルの情報機関モサドに察知されなかった。秘匿に成功したようだ。
これらは今までのハマスの実力では説明がつかないようにも見え、どこかの国が本気で支援した結果ということもあり得る。そうなれば次にはその支援国へ紛争が更に飛び火する恐れがある。
2つ目は、今回の戦争が全く事前の織り込みが無かった戦争であるというところ。ロスチャイルドの格言の中でも、事前に予測されていなかった戦争は、初日が底にならなかったことがある。数日織り込みに時間がかかるためだ。ここで買い下がる判断はありだと思う。
なお、前回ウクライナ戦争時もそうであったが、不謹慎なことでもあり、利益が出たならばいくらかは寄付に回したいと思う。
次に今週のスケジュールは以下の通り池田伸太郎殿のツイートを引用。
今週はインフレ指標として水曜日に米PPI、木曜日に米CPIがあり、いずれも大きな山場だが、CPIの方が影響大。
SP500
200日線がサポートとなりきっちり跳ね返したように見える。5日線もしっかり超えた。しかし、今回の戦争でまた下へ一時的にせよ突き抜ける可能性が出てきたので来週は注意である。
NASDAQ100
これもSP500に似ている。ただし、200日線はまだかなり下にある。
NYダウ あまり強くはない。さらに、戦争のあおりを受けやすいと思われる。
日経平均
先週水曜日のザラ場で大きく下げたのがセリングクライマックス風味だった。上記チャートは先物込みなので、戻したローソクになっている。やはり空売り比率の大きな上振れは反転の兆しとして有効。しかし、これも戦争の始まりでどうなるか。まずは下だろう。
インドNIFTY50 金曜日の相場はとってもいい感じで終わっており、これも期待できそうな形勢だが、戦争でどうなるか。
VIX 下げ基調だが、これも戦争でますは上昇か。
今週は以上です。
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